電気学会全国大会講演要旨
6-321
乾燥空気, 窒素, SF6中における被覆電極のインパルス沿面フラッシオーバ電圧
◎鶴長修匡・松岡成居・熊田亜紀子・日高邦彦(東京大学)・井上直明・佐藤伸治(三菱電機)
著者らは高圧導体部にエポキシ樹脂を被覆させる絶縁方式に着目し,インパルス電圧印加時の絶縁破壊電圧を測定するとともに,放電路の気中ギャップ部の電圧降下分を考慮した沿面フラッシオーバ電圧と,放電開始電圧との大小関係に着目して絶縁破壊電圧を推定するモデルを提唱し,絶縁破壊電圧の予測を試みてきた。 絶縁破壊電圧推定モデルの精度向上のためには,沿面フラッシオーバ電圧の調査が必要となる。高気圧気体中における数百mm オーダのインパルス沿面フラッシオーバ電圧を系統だって測定・報告した例は少ない。0.1MPa〜0.6MPaの乾燥空気,窒素,SF6 を対象にインパルス電圧印加時の沿面フラッシオーバ電圧を測定したので報告する。