電気学会全国大会講演要旨
6-319
乾燥空気中の電流遮断性能に関する基礎検討
○中田勝志・井上直明・佐藤伸治(三菱電機)
地球温暖化防止を背景として電力機器分野では環境負荷低減のニーズが高まっている。地球温暖化係数が零である空気については,絶縁特性に関して多く調査されているが,電流遮断性能に関する調査報告例は少ない。今回は,乾燥空気中の電流遮断性能の基礎検討として,永久磁石を用いた磁界駆動方式と永久磁石を用いない並切方式を対象に消弧に必要な開極距離(以後,消弧開極距離)を調査し,両消弧方式のアーク電圧の比較を行った。結果,磁界駆動方式を適用することで並切方式よりも83%の消弧開極距離短縮を確認した。また,磁界駆動方式と並切方式では,アーク電圧の上昇率,消弧時の電流値が異なる。