電気学会全国大会講演要旨
6-318
二つのガス流量条件下におけるCO2へのN2またはO2混合による消弧限界向上効果の出現条件
◎林 泰広・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)・真島周也・森 正・鈴木克巳(東芝)
筆者らは、ガス遮断器における消弧ガスとして、CO2混合ガスを用いた際の消弧特性について研究している。これまで、ガス流安定化アークを対象に、過渡回復電圧の印加を模擬した数値計算によって、残留アークの過渡推移を導出してきた。ここでの消弧ガス吹き付け流量は300L/minとしていた。本報告では吹き付け量500L/minの場合での過渡推移を導出している。また、計算結果に基づき、消弧限界を求め、CO2に対するN2またはO2の混合効果を評価している。さらに、両吹き付け量条件下における消弧限界を比較し、CO2へのN2またはO2混合による消弧限界の向上効果は、電流零点でのアークコア温度に依存して出現することを指摘している。