電気学会全国大会講演要旨
6-314
表面電位測定による部分放電検出技術の検討
○木村達也・藤井祐樹・佐藤純一(東芝)
電力機器の絶縁劣化診断として部分放電を検出する方法は、これまで数多くの検討がなされている。筆者らは部分放電の発生による固体絶縁物表面の電位変化に着目し、この電位変化を測定することにより部分放電を検出する手法を検討した。部分放電は、接地層に接触させた2 つの電極から180°電力結合器によって差信号を取り出すことにより検出する。今回、部分放電の発生する供試器に対しセンシングを実施した。その結果、固体絶縁物表面の電位変化を測定することにより、部分放電の検出が可能であり、特に放電位置推定にはセンサ取得波形の出力電圧およびパルス幅が有用であることを明らかにした。