電気学会全国大会講演要旨
6-306
SF6ガス中における被覆電極のインパルス帯電特性
◎海永壮一朗・宮本尚使・吉村 学・釣本崇夫(三菱電機)
SF6ガス絶縁機器の小形化・低コスト化を推進するため、従来のSF6ガス単体絶縁に代わるSF6ガス/固体ハイブリッド絶縁の開発を進めている。今回、ハイブリッド絶縁のインパルス耐電圧性能に被覆電極表面の帯電が及ぼす影響を検証するため、SF6ガス雰囲気を維持したまま被覆電極表面の電位を測定できる機構を試験装置に組み込み、インパルス電圧印加後の被覆電極表面電位を測定した。得られた結果を以下にまとめる。 (1)雷インパルス電圧印加により被覆電極先端の表面電界がSF6ガスの部分放電開始電界を超えると、被覆絶縁物の表面は印加電圧と逆極性に帯電する。 (2)被覆絶縁物表面の帯電量は印加電圧や絶縁破壊の有無によって異なる。