電気学会全国大会講演要旨
6-304
低抵抗塗料を塗布したモデルスペーサの直流電界下における帯電現象
◎岩渕大行・松岡成居・熊田亜紀子・日高邦彦(東京大学)・保科好一・安岡孝倫・武井雅文(東芝)
誘電体界面における帯電現象は、直流絶縁において重要な問題である。 特に、ガス絶縁開閉機器(GIS)では、交流で用いられる場合においても断路開極時の直流残留電圧によりスペーサ表面に帯電が生じ、破壊電圧が低下する可能性が指摘されている。先行研究において、スペーサの表面抵抗率の分布が帯電に影響を与えているという結果が得られたため、本研究においては表面に低抵抗塗料を塗布し、表面抵抗率に意図的に分布を与えたモデルスペーサを用いて帯電の測定を行った。その結果、スペーサ全面に低抵抗塗料を塗布し、表面抵抗率の分布を抑えた場合、帯電も抑制されることが明らかになった。