電気学会全国大会講演要旨
6-302
SF6中インパルス絶縁破壊放電により発生させたSF6分解ガスのカーボンナノチューブガスセンサによる検出
◎庄 龍太・堤 拓也・Martin Yul・中野道彦・末廣純也(九州大学)
筆者らはガス絶縁開閉装置(GIS)の設備診断への応用を目的として、カーボンナノチューブ(CNT)ガスセンサによるSF6中での部分放電(PD)検出法を研究してきた。これまではPD(コロナ放電)によって発生したSF6分解ガスを検出することでGIS設備診断への応用を検討してきた。本研究では、地絡事故(アーク放電)に伴い発生する分解ガス検出による故障点標定への応用を目的に、その第一段階として、大気圧SF6ガス中で発生させたインパルス絶縁破壊に対するCNTガスセンサの応答を調べた。さらに、この際に発生するSF6分解ガスをFT-IRならびにガス検知管により分析し、センサ応答との関係について検討を行った。