電気学会全国大会講演要旨
6-300
熱分析によるグリース劣化の早期検出について
栗原二三夫・◎縫村雄樹(高岳製作所)
開閉装置機構部等に使用されるグリースの潤滑性能低下に対する早期劣化検出手法として、熱分析(DSC)による離油評価の可能性について検討した。その結果、離油量とDSCによるグリース増ちょう剤ミセル結晶状態の融解熱変化に良い相関があることがわかった。本手法によりグリースの劣化(離油)状態が早期に、比較的正確に把握できると考えられる。これによって開閉装置の動作支障の予防保全の可能性が示唆される。