電気学会全国大会講演要旨
6-295
ポリマーおよび金属蒸気混入のアーク電圧に対する影響
◎渡邉真也・小倉健太郎(三菱電機)
低圧遮断器の消弧室に配置するアブレーション用部品や消弧グリッド等の金属材料から溶発した蒸気が数kA以上の大電流アークに混入した場合のアーク電圧への影響を調査した。 試験方法として電極間にポリマー板、金属板を配置し、電極間に発生したアークの熱によって両板を溶発させることで両蒸気をアーク内に混入させた。 調査の結果、フリーアークに対してポリマー蒸気が混入することでアーク内の平均電界が1-1.5V/mm上昇し、金属蒸気が混入することで1V/mm上昇することを推定した。 今回得た結果を基にし、今後はさらに実器構造を模擬した検討を進めて遮断器の設計に反映する。