電気学会全国大会講演要旨
6-294
直流小電流真空アークの過渡または不安定現象による消孤特性調査
◎黒木祐良・今江龍彦・池田拓也・金子英治(琉球大学)
真空遮断器内で発生するアーク電圧は10数V程度であり,アーク電圧による限流作用が期待できないため,直流遮断は難しいと思われる。ただし,真空アーク放電にはアーク電圧が電極開極瞬時にシャープに立ち上がる,放電期間中に不安定現象が発生する等の特徴がある。これら過渡現象または不安定現象に基因して電流が振動し,電流零点が形成され直流が遮断可能であることが分かった。 本稿では,デマンダブル真空チャンバを用いて,100A以下の小電流直流での直流遮断実験をCuCrとAgWC電極を用いて行った結果について報告する。