電気学会全国大会講演要旨
6-285
500kV GCB 劣化に関する調査研究-混入異物がグリース寿命に与える影響に関する考察-
◎張 鵬・渡邊浩彰・大林 顕(日本AEパワーシステムズ)・中田祐樹・斉藤久也・高橋一嘉(中部電力)
ガス遮断器(GCB)で経年30年に至るものが増加する中,更新時期の最適化への要求が高まっている。特にGCB各部に使用されるグリースの劣化は,主回路接点抵抗の増大や,遮断器操作力の増大といった各種不具合に繋がる一方,部位によっては塗り替えが困難であるため,グリースの劣化状態を把握することは重要である。 GCBのグリースは,使用部位ごとに使用環境下で混入する異物が異なり,摩擦係数等の変化傾向に差異が生じていることが想定されたため,これに着目してグリースの寿命に関する考察を行った。 グリースの劣化および寿命は,使用される部位の材質等により異なることが確認され,機器寿命の評価においても考慮する必要性があることが明らかになった。