電気学会全国大会講演要旨
6-282
1100 kV 63 kA GIS-CBの開発と納入
笹沼数与・張 偉・小野寺 充・○逸見 礼・渡辺義博(日本AEパワーシステムズ)
海外では電力需要の増加から超高圧変電技術への関心と需要が高まっている。中国では西部の電源地帯から東部の電力需要地への1100kV送電プロジェクトが推進され,2009年1月には,約640 kmのUHV系統が世界初の商用運転を開始した。この系統には,ガス絶縁開閉装置が適用されている。従来の1100kVガス遮断器は過渡回復電圧緩和用抵抗遮断部を有するが,保守性,小型・軽量化による環境への配慮という要求から,抵抗遮断部を省略した二点切1100kV 50kA GIS-CBを開発し,河南省・南陽開閉所に納入した。その後,将来の系統拡充を考慮し,定格遮断電流を63kAに格上げしたGCBを開発,納入した。