電気学会全国大会講演要旨
6-277
脱調時遮断容量の基礎検討
◎小島維晃・加藤マサカズ(東京電気大学)・池田久利・萩森英一(東京大学)・腰塚 正(東芝)
現在、IECで定められている脱調時における遮断器の遮断容量基準値について、どのような系統構成を想定するのが妥当か様々な意見がある。そこで、本研究では過渡安定度シミュレーションを用いて脱調時に流れる電流を求め、現行の遮断器性能と比較することで基準の妥当性を評価する。更に、シミュレーションに用いた条件が最も過酷な事故条件となっているか確認を行った。その結果、脱調時の電流と現行遮断器性能の比較から、電流面に関しては現在の性能で十分であることを確認できた。しかし電圧面の検討は行っておらず、更なる議論を要すると考えられる。