電気学会全国大会講演要旨
6-276
固有TRV測定における零点についての検討
○腰塚 正・工藤喜悦・中本哲哉(東芝)・萩森英一・池田久利(東京大学)
遮断器の遮断成否に影響するTRV(過渡回復電圧)は、理想遮断器で電流遮断した際の回路固有のもので検討すべきである。実際には、遮断器のアーク電圧やダイオード等の特性によって電流とTRVの零点のずれが生じる等のため、固有TRVを測定するのは容易ではなく、評価が難しい。 本報告では、BTF(端子短絡故障)遮断試験回路の低電圧での固有TRV測定を想定し、電流遮断時の電流と電圧の零点について、ダイオードの順方向電圧降下を模擬した計算によって検討した結果を述べる。