電気学会全国大会講演要旨
6-270
C-CUP法を用いたノズル空間内におけるSF6ガス吹付けアーク温度減衰過程の流速依存性
◎上前 涼・田中康規・上杉喜彦(金沢大学)
ガス遮断器においては,大電流遮断時に電極間に発生するアークにSF6 を吹付け,アークを消弧することにより大電流を遮断している。しかし,SF6 ガスは排出削減対象ガスの一つに指定されている。このため,SF6 使用量の削減のためにも,電力用遮断器のコンパクト化が急務とされている。そのためSF6 アーク遮断現象を詳細に把握することが重要である。筆者らはこれまでに,C-CUP 法を用いた局所熱平衡SF6 アークモデルを構築している。本報告では,電流値を100 A から0 A へステップ状に変化させたフリーリカバリ状態において,SF6 アークの温度場,流速場,アーク径変化を求めた。またそれらに対する吹付けガス流速の影響を検討した。