電気学会全国大会講演要旨
6-266
合成繊維への熱プラズマ照射時における溶発蒸気の組成および温度推定
◎石田昌弘・新清直樹・田中康規・上杉喜彦(金沢大学)・羽木裕康・溝渕敦史(カネカ)
合成繊維材料へのAr,Ar+N2誘導熱プラズマ照射試験を行った。 熱プラズマ照射時の様相を高速度ビデオカメラで撮影した。溶発現象を観測した。 観測した溶発蒸気の組成分子推定のため,分光観測を行った。 分光観測で観測した分子スペクトルと理論計算値とのフィッティングを行い,分子の回転温度および振動温度を推定した。 推定温度は,試料へ照射したAr誘導熱プラズマのAr励起温度より2000 K-3000 K低いことが分かった。このことから,溶発蒸気による熱シールド効果が期待できると考えられる。