電気学会全国大会講演要旨
6-262
ギャップ電極間雷インパルス放電に湿度が与える影響の評価
◎徳永達也・迫田達也(宮崎大学)・深野孝人(東芝)
大気中の放電現象は湿度、温度などに影響を受けることが知られており、配電系統に設置された避雷器においても経年劣化により気密性が低下して、湿度の影響を受けているものと考えられる。具体的には大気圧中において湿度が増加すると、球電極間の放電開始電圧は上昇すると共に放電形成時間が長くなるとの報告がある。その一方で、湿度上昇による負イオンの増加が初期電子の供給源となることで、放電開始電圧が低くなると共に放電開始時間が短くなるとの報告もある。そこで本研究では、ギャップ長8mmの避雷器用ギャップ電極間の放電開始電圧と放電開始時間に湿度が与える影響を検討した。