電気学会全国大会講演要旨
6-260
FRA測定によるタンク形避雷器モデルの検討
◎田畠和順・平塚正樹・齋藤弘樹・楫野宏樹・亀井健次・伊藤弘基(三菱電機)
現状の雷サージ解析などにおいては、避雷器は素子の電圧・電流特性に基づく非線形抵抗で模擬を行っている。一方、高電圧クラスの避雷器は、その構造に起因したインダクタンスやキャパシタンスが増加するため、非線形抵抗の模擬だけでは避雷器動作時の過電圧抑制効果に影響を及ぼす可能性がある。本論文では、周波数特性分析器(Frequency Response Analyzer:FRA)によってタンク形避雷器のインピーダンスの周波数特性を測定した。測定した特性から避雷器の構造に起因したインダクタンスとキャパシタンスを推定し、それらを含めた避雷器等価回路モデルでの解析結果がFRA測定波形を再現したことを報告する。