電気学会全国大会講演要旨
6-247
実波形データを用いた配電線地絡事故原因推定に関する検討
楠本泰信・中村正剛(九州電力)・○廣政勝利・堂薗和也・野呂康宏(東芝)
停電事故の未然防止や事故時の早期復旧等の配電系統運用業務の更なる効率化・省力化を目的に、九州電力では、センサー開閉器や光ネットワーク等で構成される光遠制システムを導入して、センサー開閉器により実測される波形データを収集活用した各種機能の開発及び検証に取り組んでいる。光遠制システムのうち、筆者らは、配電線で得られる電圧電流波形データを活用して、停電事故発生原因を推定するアルゴリズムを開発し、検証を行ってきた。今回、実配電線において営巣材接触した際に得られた波形データを分析して、事故原因推定手法への反映について検討を行った結果を紹介する。また、落雷による影響を波形データから判別する方法について、基本的な考え方について検討した結果について述べる。