電気学会全国大会講演要旨
6-239
通信ネットワークのIP化に対応した保護リレーのマイグレーションの検討
○城戸三安・小松親司・吉田昌司・兵藤和幸(日立製作所)
電力用保護リレーシステムは,系統の拡大,輻輳化に伴い高度な性能と信頼性の要求に応えるべく発展してきた。 この高度化の中で,情報伝送は不可欠な要素となってきており,日本における110kV以上の送電線保護は,ほとんどが情報伝送を適用したキャリアリレーとなっており,現在では,PCMディジタル電流差動リレー装置が主流となっている。PCMディジタル電流差動リレー装置における情報伝送機能は,開発された80年代の通信機器仕様に基づいており,多重化装置(CR-MUX等)とのインタフェイスを前提とした設計となっている。本論文では,今後予想される通信システムのIP化への対応に向けた検討結果を報告する。