電気学会全国大会講演要旨
6-234
500kV制御所システムの開発
○藤岡義典・塚口裕一・関口 崇・安場久人・川端孝宣(関西電力)・高木 浩・寺崎 学(三菱電機)
関西電力では、500kV電気所の遠隔監視制御を行うべく、「500kV制御所システム」の開発に取り組んでいる。このシステムは最新技術である仮想化技術を適用し、サーバ設置箇所数の削減を図るとともに拠点被災時を考慮し、運転箇所とシステム設置箇所数が異なる「3運転拠点+2サーバ拠点」のシステム構成としている。また、基幹系統の運転業務に求められる重要性から、異常時においても運転継続を可能とする「3制御所フルバックアップ方式」を指向し、これを実現する手段として、従来システムとは異なる業務データ管理を行う「制御権」の概念を新たに導入した。今回は、この「500kV制御所システム」の特徴について説明を行う。