電気学会全国大会講演要旨
6-228
配電系統の電圧不平衡抑制を目的とした進相コンデンサ制御システムの構築
◎上嶋宏明・加古達弘・花田裕一・青木 睦・鵜飼裕之(名古屋工業大学)・小林 浩(トーエネック)
本研究は,高圧需要家に設置された力率改善用進相コンデンサ(以下,SC)を活用し配電系統の電力品質改善を行うことを目的とするものである。筆者らはこれまでに,単相SCを用いて電圧不平衡率を任意の目標値に抑制を行う逆相電圧指令法を提案し,シミュレーションにより効果の検証を行ってきた(1)。しかし,シミュレーションは1時間ごとの時間断面でのみ行ったものであるため,これを実機に適用する場合には,制御システムの詳細なアルゴリズムの構築と検証が必要である。そこで本論文では,実機を想定した,電圧不平衡率抑制を行うSC制御システムを構築し,さらに,構築した制御システムを,Real Time Simulator(以下,RTS)を用いて検証したので報告する。