電気学会全国大会講演要旨
6-226
EV・PHEVの使用状況を考慮した充電負荷曲線および充電ポテンシャルの予測
◎牛久和亮・瓜生芳久(成蹊大学)・壹岐浩幸(富士電機/成蹊大学)
環境問題への取り組みが世界的に活発になっている。また、新興国を中心に化石燃料需要の増加に伴い、資源価格の高騰や埋蔵量の制限が懸念されている。このような問題を背景に、自動車業界では環境負荷の小さいEVやPHEVの導入を進めている。これらは大容量の蓄電池を搭載しており、充電電力は一般家庭の1〜2軒分に匹敵する。そのため所有者が帰宅後一斉に充電を行った場合、その地域の電力需要が急激に上昇し、電圧変動や周波数変動などの影響が発生する。そこで本研究では、時系列車両走行データを作成し、各時刻における充電量の予測を行った。その結果、充電を制御しなかった場合新たなピーク電力が発生することが確認できたため報告する。