電気学会全国大会講演要旨
6-223
逆相インピーダンス測定法を用いた単独運転検出
◎星野友祐・藤田吾郎・西村 航・Tuyen Nguyen Duc(芝浦工業大学)
本研究では,対称座標法およびクラーク変換を用いて単独運転の検出精度を向上させた新型手法「逆相インピーダンス測定法」を提案する。そして,実験により単独運転が発生した場合と電力系統が一般的な動作をした場合での比較,検証を行った。その結果,第1段階の逆相インピーダンスは,単独運転とモータ解列の両方の場合において変化する。第2段階のβ成分のインピーダンス変化量は,モータ解列の場合は変化量が小さいのに対し,単独運転の場合は変化量が大きい。つまり,第1段階の逆相インピーダンスにより系統に生じた変化を検出し,第2段階のβ成分のインピーダンス変化量により,単独運転を検出することが可能であることを明らかにした。