電気学会全国大会講演要旨
6-219
分散型電源による同期化力インバータの基礎検討
◎的場智之・梅村 良・田岡久雄・川﨑章司・松木純也(福井大学)
本研究では、同期化力を持つインバータをPWM制御方法の工夫により実現する。発電所の同期発電機と違い、近年急速に普及しているインバータ電源には、同期化力が備わっていない。インバータ電源が系統内に大量導入され、系統全体の同期化力が不足すると、安定な状態が維持できなくなり、脱調や停電に至るおそれがある。インバータ電源の制御方法を工夫することで同期化力を付与し、それにより、系統内にインバータ電源が大量導入された場合にも同期化力の不足がなくなり、電力系統の安定度向上につながると考える。 今回は、インバータに同期化力を付与するPWM制御方法を構築し、シミュレーションによりその妥当性を検討したので、その結果を報告する。