電気学会全国大会講演要旨
6-215
大容量STATCOMにおけるSSTI抑制検討
下之園隆明・金澤 剛(中部電力)・◎正城健次・天満耕司(三菱電機)・森島直樹(東芝三菱電機産業システム)
長野方面系統の上越火力発電所新設に伴う系統課題への対策として, 450MVA GCT-STATCOMの適用が計画されている。 今回,その大容量STATCOMが電力系統に連系したときのSSTIについて検討した。 まず簡易モデルで解析を行い,STATCOMの電気的ダンピング特性について検討を行った。 AVR制御の応答付近で電気的ダンピングが負になる領域が存在し, AVR制御が干渉すると考えられるため,実系統モデルを用いて検討を行った。 過酷な系統条件において検討を行ったところ, SSTI発生の可能性があることが分かったが, STATCOMのAVRパラメータを適切な設定とすることで, SSTIによる軸ねじれ共振を回避出来ることがわかった。