電気学会全国大会講演要旨
6-213
インバータ駆動大容量・高速ターボ圧縮機の軸ねじれ問題
○加戸良英(旭化成)
近年、大容量インバータで駆動されるターボ機械の軸ねじれ問題が注目されており、カップリング破損や軸疲労、ギヤ歯面損傷等のトラブル事例も散見される。2010年、石油化学プラントで稼動する大容量・高速ターボ圧縮機の駆動機をガスタービンからインバータ・ドライブに転換した際に、軸ねじれ問題を機械系、電気系双方から検討し、インバータ装置においては固定パルスパタンPWM方式採用によるトルク脈動低減策を講じ、軸系へのねじれ応力を低いレベルに抑制することができた。当装置は、その後15,000Hrを超過する連続安定運転を継続しているので、設計手法の概要を紹介するものである。