電気学会全国大会講演要旨
6-209
通信特性を考慮した分散蓄電池を用いた電力需給制御
◎和田康平・横山明彦(東京大学)・佐久間寿人(日本電気)
近年、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの電力系統への導入が注目されているが、それらの電力は系統の周波数に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、蓄電池を電力系統に大量に導入し、再生可能エネルギーによる周波数変動を抑制する研究が行われてきた。しかしこれまでの研究では、蓄電池へ制御信号を送る際の遅延についてはあまり考慮されてこなかった。そこで本研究では、蓄電池が需要家に分散設置されていると仮定し、サーバでの処理時間や蓄電池への信号の伝達手段等の通信モデルを割り当て、電力の需要供給制御のシミュレーションを行い、分散蓄電池を用いた電力需給調整のネットワーク依存性を明らかにする。