電気学会全国大会講演要旨
6-207
NAS電池の週間運用計画を目的とした温度特性モデルの構築
◎野澤龍大・伊藤悠希・樋田祐輔・横山隆一(早稲田大学)・伊庭健二(明星大学)
昨今、電気料金削減などの目的として電力貯蔵装置に注目が集まっている。その中でもNAS電池は、メンテナンスの容易さから需要家毎のニーズに合った運用が可能である。しかし、NAS電池の運転可能温度範囲は高く、300℃付近を保って運用しなければならず、補機により運転可能温度を調整している。この補機電力量は損失と考えられるため、できるだけ補機を使用しない方が高効率で運用することができる。NAS電池の温度変化は、充放電電力量によっても変化するため、補機電力量を考慮にいれた運用方法の計画を行うことが必要である。本研究では、実績データを基に内部温度の変化要因を分析し、NAS電池の運用計画のための内部温度モデルの構築を目指す。