電気学会全国大会講演要旨
6-205
ベクトル反射を用いたPSOの反射率低減法
◎大庭敬賢・槇野洋平(岡山大学)・藤井敏則(呉工業高等専門学校)・今井 純・舩曳繁之(岡山大学)
製鉄所圧延工場の電力変動抑制の方策として,SMESを用いた電力平準化制御システムが検討されている。しかし,このシステムの実用化には装置容量及び制御定数の最適化が不可欠である。本研究では,ベクトル反射を用いたPSOにより電力制御システムの最適化を行う。従来の反射率漸減型PSOでは反射率を線形に減少させていくため,探索終盤でしか問題領域端の集中的な探索が行えない。そこで,最適解の収束状況に応じて反射率を増減させ,探索序盤,中盤でも問題領域端の集中的な探索が可能となる反射率低減法を提案する。この提案手法により従来手法と比較して最適解の改善が得られ,より少ない探索回数で最適解へ到達可能となる。