電気学会全国大会講演要旨
6-201
可制御負荷として用いた空調用ヒートポンプ消費電力の指令値追従性および熱処理量変化の実験的検証
◎萩原裕人・河内駿介・馬場旬平(東京大学)・古川 慧・下田英介・沼田茂生(清水建設)
電力品質を従来のレベルに保ちつつ太陽光発電や風力発電の連系量を増やす手法として、エネルギー貯蔵装置を導入することの他に、自立的にその消費電力を制御しても機器性能や需要家利便性に支障をきたさないような負荷(これを我々は「可制御負荷」と呼んでいる)の消費電力を積極的に制御することが提案されている。本研究では、そのような機器として空調用ヒートポンプに注目し、可制御負荷としての可能性をその機械的性質や熱的性質など実機の面から検討している。本稿では、変動成分を含む指令値を実際の機器に入力する試験を行い、消費電力の指令値追従性や、熱処理量の変動を評価した。