電気学会全国大会講演要旨
6-199
空調用ヒートポンプを可制御負荷として用いたマイクログリッドの連系点潮流指令値追従制御の実証試験
◎河内駿介・萩原裕人・馬場旬平(東京大学)・古川 慧・下田英介(清水建設)
本稿では、空調用ヒートポンプを可制御負荷として扱い、マイクログリッド内の電力変動補償を行う実証試験結果について報告する。 対象とするマイクログリッドはガスエンジン・ニッケル水素電池・太陽光発電設備・ヒートポンプ及び負荷で構成されており、商用系統と連系している。実験では、マイクログリッドにおいてガスエンジンとニッケル水素電池の出力及びヒートポンプの消費電力を制御することで負荷と太陽光発電設備から発生する電力変動を補償した。 実験結果において、制御量であった連系点潮流はほぼ指令値通り保たれていることが確認された。これにより、ヒートポンプの消費電力制御が電力変動補償に有効であることが実証的に示された。