電気学会全国大会講演要旨
6-198
可制御負荷として用いたヒートポンプ給湯機の消費電力と生成熱量の動特性のモデル化
◎奥谷和也・萩原裕人・河内駿介・馬場旬平(東京大学)
電力系統において、再生可能エネルギー源から発生する電力変動を補償する方法の一つとして、負荷の消費電力の量を制御する可制御負荷の考え方が提案されている。本稿では可制御負荷の一つとして、ヒートポンプ(HP)給湯機に着目し、その消費電力の指令値に対する応答特性を実機を用いて測定した結果について報告する。また、同時に消費電力を変動させることでHPの効率が受ける影響についても測定・評価したので報告する。検討結果より、HP給湯機の消費電力の指令値応答特性は時定数4.55秒の一次遅れ系で模擬することができることが明かとなった。またHP給湯機の効率は消費電力を変動させた場合でもほぼ低下しないことが確認できた。