電気学会全国大会講演要旨
6-195
灌漑システムを用いた離島系統安定化手法の検討〜ポンプシステムの消費電力特性のモデル化〜
◎佐々本英紀・今中政輝・恩田裕輔・馬場旬平(東京大学)・比嘉直人・島袋正則・國場裕介(沖縄エネテック)
他の系統と連系せずにディーゼル発電機によって運転を行っているような島に太陽光、風力などの再生可能エネルギー源を導入する場合、出力変動による系統周波数への影響は本土系統と比較して大きくなると予想され、より一層の周波数安定化対策が求められる。そこで、低コストな周波数安定化手法として、可制御負荷に着目する。本論文では、離島で地下水を灌漑用貯水タンク(ファームポンド)へ汲み上げるポンプに注目する。具体的には、ポンプを駆動する誘導電動機への入力周波数を変化させることによって消費電力を制御する。 本稿では、可制御負荷としての能力の評価を行うために、ファームポンドシステムをモデル化した上で、誘導電動機の入力周波数とポンプの消費電力の関係を明らかにする。