電気学会全国大会講演要旨
6-188
太陽光発電と電気自動車による機能的自立電力供給システム
◎野田真一郎・三谷康範・渡邊政幸・原田克彦・山田久文(九州工業大学)・藤 清高(エコス)
地球温暖化に伴うCO2の削減や、東日本大震災により、自然エネルギー(特に太陽光発電)の導入や電気自動車の普及が注目されている。一方、今回の大震災により停電時でも電力の安定供給が求められている。また原子力発電所の停止により電力供給能力が非常にひっ迫した状況である。ここで、もし系統から自立した状態でも電力の安定供給が確保されていれば、災害により避難所で停電生活を強いられた場合や、電力ピーク時に電力が足りず停電が起きた場合でも必要な電力を安全に使用することができる。そこで本研究では、今後普及が見込める電気自動車を移動可能な蓄電池として考え、各家庭・施設に取り付けてある太陽光発電と組み合わせた自立電力供給システムを安価に構築することを目的とする。