電気学会全国大会講演要旨
6-186
太陽電池と蓄電池を併用した集約型電力変換器の検討
◎薄墨一平・北條昌秀(徳島大学)
近年、太陽電池や蓄電池のような、動作電圧の異なる直流によるエネルギー源が身近になってきている。これらを利用する際には複数の電力変換器が必要であるが、それらを一つに集約化すれば、変換段数の削減によって損失を抑えることができ、また非常時にも複数種の電源を簡便に利用できるようになることが期待できる。 そこで、筆者らは、構造的に複数の直流電圧端子を持つフライングキャパシタ形マルチレベルコンバータ方式に注目し、これを応用した集約型電力変換器についてシミュレーションによる検討を行ってきた。本稿では、今回は提案回路に太陽電池の簡易型のMPPT制御(最大電力点追従制御)を加えた場合の検討結果について述べる。