電気学会全国大会講演要旨
6-184
太陽光発電におけるバッテリとフライホイールを用いた電力平準化制御の検証と考察
○五十嵐寿勝・伊東淳一(長岡技術科学大学)
系統連系用の電力貯蔵装置として,NaS電池などのバッテリやフライホイール(FW)がある(1)(2)。バッテリは他の電力貯蔵装置と比較して電力密度が大きく,コストを低く抑えられるが,サイクル寿命が短い。一方で,FWは繰り返しの充放電に対する特性劣化がなく,基本的にメンテナンスフリーである。しかし,FWはバッテリに比べ低電力密度,高コストであるため大容量化に向かない。そこで,バッテリとFWを組み合わせるシステムが提案する。このシステムでは発電電力の高周波成分をFWに補償させることで,バッテリの充放電回数が低減でき,バッテリの長寿命化が期待できる。 本論文ではバッテリとFWを用いた電力平準化制御の動作検証を行う。また,シミュレーションによりバッテリとFWの容量について考察を行ったので報告する。