電気学会全国大会講演要旨
6-182
太陽光発電推定量に基づくSVR制御手法の検討
○松田勝弘・二上貴文・瀬戸寿之(東北電力)・渡辺雅浩・山根憲一郎・江頭 諒(日立製作所)
PVの普及拡大に伴い,配電系統の電圧管理が複雑になると予想される。一方で,PVの発電量推定,予測技術の開発が進みつつある。このような状況において,配電系統の電圧調整を担う,LRTやSVRの役割が重要となる。一方で,これらのタップ切替式の制御機器は,動作回数を増やせない,動作遅れが生じる,ことによりPVの急峻な出力変動に伴う電圧変動に対応できない課題がある。本研究では,PVの出力変動の可能性を考慮して電圧規定範囲内に収めるようSVRのタップ値を決定する手法を検討した。現在のPVの推定量とSVR自端の計測情報から,今後起こりうる電圧変動量を予想して適切なタップ値を選択し,効果的な電圧制御を可能とする手法を提案する。