風力発電は環境に優しい再生可能エネルギーとして注目されているが、自然任せの発電方法であるがゆえに電力系統に安定した電力を供給することが難しい。そのため、系統への大量導入に向けては風力発電システムの系統連系による影響や、制御方式等を検討することが大切である。しかし、実機を用いての実験は困難なため、風力タービンを模擬する機器、すなわち動特性模擬装置が必要となる。 今回、この風力タービン動特性模擬装置について静特性に着目し、模擬装置の構成および制御方法を提案した上で、シミュレーションおよび実験においてその妥当性の検討を行った。