電気学会全国大会講演要旨
6-172
STATCOMの最適設置個所に関する研究
◎中嶋祐也・黒川尚大・川崎章司・田岡久雄・松木純也(福井大学)・林 泰弘(早稲田大学)
近年,電力自由化の進展や環境負荷軽減の意識の高まりにより,太陽光発電(以下PV)などの再生可能エネルギー利用型電源(以下RES)の系統連系台数が増加している。これらは,系統の高調波や電圧不平衡などの電力品質に及ぼす影響や,RESの急峻な出力変動による適正電圧の逸脱などが懸念されている。 本稿では,PVの連系個所,自励式無効電力補償装置(以下STATCOM)の連系個所を変えながら,負荷時タップ切り替え変圧器(以下LRT)とSTATCOMの協調制御を行い適正電圧の逸脱の解消,電圧不平衡の改善,またSTATCOMの容量を求め,これら3つの改善効果がどのように変化するのかを比較することにより,最適なSTATCOMの設置個所を数値計算により検証する。