電気学会全国大会講演要旨
6-161
電圧予測を用いたSVCの集中型不感帯制御に基づく電圧制御手法
◎高橋尚之・林 泰弘(早稲田大学)
再生可能エネルギーは不安定電源であるため系統連系時に急峻な電圧変動を引き起こす可能性がある。この問題の対策として,瞬時電圧制御が可能であるSVCの開発,導入が進んでいる。著者らは,これまでSVC間で電圧情報を共有することで系統電圧全体を適正化する集中制御型不感帯制御手法の提案を行ってきた。しかし,この手法では,情報通信を用いてSVC間での電圧を共有して電圧を制御するため,通信遅延時間が発生すると,各SVCへの最適な無効電力出力指令が遅延し,十分な電圧制御効果を得られない可能性がある。本研究では,簡易電圧予測により,遅延時間によって生じてしまう電圧制御効果低下を低減可能な集中型SVC不感帯制御手法を提案する。