電気学会全国大会講演要旨
6-160
PV大量連系に対応したSVRと小型蓄電池を用いた電圧制御手法
◎関﨑真也・青木 睦・鵜飼裕之(名古屋工業大学)・重藤貴也・佐々木俊介(中部電力)
近年,配電系統に太陽光発電システム(PV)が連系されつつあり,将来的には大量のPVにより配電系統の電圧が急変する事態が生じることが予想される。現在の配電系統はSVRにより電圧が制御されているが,従来のSVRではPVによる電圧の急変には対応することが困難であると考えられる。筆者らは,PVによる電圧変動を予測してあらかじめSVRを動作させて電圧逸脱を抑制する電圧余裕拡大制御を提案してきたが,動作遅れを持つSVR単体では完全に電圧逸脱を抑制することは難しい。そこで,本研究では小容量の蓄電池と,電圧余裕拡大制御を適用したSVRを組み合わせ,電圧逸脱を抑制する手法について検討を行った。