電気学会全国大会講演要旨
6-156
蓄電システム併設時における連系線潮流の短時間平滑化のためのEDLCの適切容量に関する検討
○呉 国紅・吉田 豊(東北学院大学)
本研究では、従来普及された堅牢で安価な誘導発電機が導入された風力発電所を想定した上で、風力発電による連系線潮流変動を抑制するために、系統連系点と風力発電所の間の一箇所に安価な大容量蓄電池と迅速な繰返し充放電に優れる小容量EDLC(Electric Double Layer Capacitor)を併設して、風力発電による長時間の連系線潮流変動を蓄電池によって補償され、短時間の頻繁な繰返し変動をEDLCで抑制される方式を採用する。その場合において、連系線潮流変動を一定の範囲以内に抑制しながら、高価なEDLCの容量を可能な限りに低減することを本研究に着目した。本論では、EDLCの適切な容量を定量的に決定する方法を考案し、シミュレーションによってその有効性を確認した。