電気学会全国大会講演要旨
6-154
風力発電におけるカットアウトを考慮した出力変動抑制のための蓄電池容量と運用制御の検討
◎樋田祐輔・野澤龍大・伊藤悠希・横山隆一(早稲田大学)・伊庭健二(明星大学)
風力発電などの持続可能なグリーンなエネルギーの利用は、環境に悪影響を及ぼさず化石燃料や原子力に依存する社会から脱却するためには必要不可欠である。それに伴い、電力安定供給に関する研究も幅広くされており、再生可能エネルギーの出力変動抑制もその一つである。中でも電力貯蔵装置は、大規模な風力発電所に併設されるなど、短・長周期の出力変動を補償することが可能である。しかし、出力変動を3σ値と同程度の確率レベルまで補償するためには、導入発電設備の定格出力と同容量の蓄電池を導入する必要がある。本稿では、ピッチ角制御で風力発電機が本来発電できるエネルギーをカットすることによる蓄電池容量の削減効果を分析する。