電気学会全国大会講演要旨
6-152
電力系統に再生可能電源を大量導入した場合の電力品質維持手法
◎杉山博規・加藤政一(東京電機大学)・下村公彦・有吉信行・大崎聡志(中部電力)
化石燃料の枯渇や地球環境の面から太陽光発電や風力発電といった再生可能電源の導入が重視されている。一方、再生可能電源は気象により発電量が変動してしまう。そのため,電力系統への再生可能電源の大量導入は周波数や連系線潮流などの電力品質の低下をもたらすと考えられている。この対策として、蓄電池の導入が挙げられる。 しかし、再生可能電源が大量導入された際は、蓄電池も大量導入せざるを得ないため莫大なコストが掛かる。そこで、少ない蓄電池で電力品質を維持する制御手法が大きな課題である。そこで、本研究の目的は、少ない蓄電池容量で、電力品質を維持するようなLFC火力ユニットとの協調を考慮した蓄電池の制御手法を立案することである。そして本論文では、今回提案した運用方法と従来法を比較し、提案手法の有効性をシミュレーションにより検討する。