電気学会全国大会講演要旨
6-137
単相太陽光発電装置が導入された配電系統における電圧電流分布パターンの把握
◎山本琢也・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)・村中剛洋(中部電力)
近年,配電系統への太陽光発電装置の連系数が増加しており,電圧分布の複雑化が懸念されている。そこで,単相太陽光発電装置が特定の線間に集中連系された場合を想定して,配電系統の電圧・電流分布がその発電量によってどのような影響を受けるかを調べた。その際に具体的な負荷条件およびPV条件を与えて配電系統モデルを構築し,センサを含めた配電系統の電圧電流分布をシミュレーション解析ソフPSCAD/EMTDCにより得られた出力値を用いた。その結果として得られた配電系統の電圧分布および電流分布を回路論的に確認し,また電圧不平衡率は末端に行くほど大きくなるものの,ここでの検討範囲では許容範囲に収まることが判明した。