電気学会全国大会講演要旨
6-134
Cell Gridの無効電力情報を考慮した配電系統における電圧制御に関する検討
◎高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)
近年、環境問題を背景に配電系統に太陽光発電(PV)の大量導入が想定されている。しかし、配電系統にPVが大量導入されると、出力変動による電圧変動や逆潮流による電圧上昇などが発生し電力品質の悪化が懸念されている。そこで,著者らは電力需給制御に貢献できる系統に優しい負荷の実現を目的に、自然エネルギー型分散電源と負荷をまとめて自律的に制御を行うCell Gridについて検討をしている。 本稿では、規定電圧範囲を逸脱しそうなCell Gridが通信機能を利用して近隣のCell Gridに対して無効電力融通の協力を要請し、それに対応することで逆潮流量の抑制をすることなく電圧逸脱を回避する手法について検討を行う。