電気学会全国大会講演要旨
6-132
太陽光発電システムの無効電力制御による配電系統の電圧上昇抑制効果の検討
○河野高一郎(四国総合研究所)・橋本 渉(四国電力)
配電系統に太陽光発電が大量に連系された場合には,特定箇所の太陽光発電に進相無効電力および出力制御が集中し,十分な電圧上昇抑制効果が得られず出力が低減するおそれがある。 本稿では,太陽光発電における無効電力制御として,無効電力制御の開始電圧を従来(107V)より早めるとともに,無効電力制御量を受電電圧によりスロープ状に変化させる方式を提案した。 モデル系統を用いてシミュレーションにより検討を行った結果,各パワーコンディショナより出力される無効電力が比較的均一となり,出力抑制のばらつきが減少するとともに高圧系統の電圧上昇が抑制されることを確認した。