電気学会全国大会講演要旨
6-122
災害時マイクログリッドのための不平衡電力潮流解析
◎八島 渉・斎藤浩海(東北大学)
2011年3月11日の東日本大震災によって東北地方は大規模な停電を経験した。その際に病院や基地局、地域で共同利用する避難所などの負荷に早急かつ持続的に電力供給を行うことの重要性が再認識された。そこで本研究では、災害により大規模電源からの電力供給が途絶えた場合でも、マイクログリッド内の分散型電源を制御することで重要負荷への電力供給が可能になることに着目した。 本稿では災害時のマイクログリッド運用において問題となり得る電圧・電流の不平衡を解析するための電力潮流解析方法を提案する。提案手法の特徴は高圧配電系統と低圧配電系統の不平衡潮流を同時に解析している点である。