電気学会全国大会講演要旨
6-120
北海道大学スマートキャンパス構想 —供給設備の最適運用計画に関する基礎検討—
○下町健太朗・原 亮一・北 裕幸(北海道大学)
北海道大学のスマートキャンパス化に向けた最適運用計画手法について述べる。北海道大学内の6つのエネルギー供給エリアから1日を通して排出されるCO2を最小化するような最適運用計画を行う。1つのエリア内における運用計画では1日を30分毎に区切り、各時間帯におけるエネルギー供給設備の出力レベル、ならびに起動停止状態を決定する。計画の決定手法として、タブー探索と線形計画法とを反復併用する。これに加えて、エリア間でのエネルギー融通を含めた運用計画を行う。エリア間融通ではエリア内運用計画に加え、他のエリアに設置されている供給設備からのエネルギー供給も考慮した運用計画を行う。運用計画の決定手法は、エリア内運用計画と同じくタブー探索と線形計画法の反復併用である。